「刷新を促し、エネルギー変革を実現する」2026年リヤド世界エネルギー大会テーマ決定
世界エネルギー会議は、2026年10月26日から29日にかけて、サウジアラビア王国エネルギー省主催の第27回世界エネルギー大会がリヤドで開催されることを発表しました。大会のテーマは「刷新を促し、エネルギー変革を実現する ‘Inspiring Transformations, Delivering Transitions’ 」です。
2026年の世界エネルギー大会は、エネルギー分野における希望やビジョンを描くと同時に、実行可能な具体的な機会を提供する場を目指しています。また、各国の事情や経済的背景を包括的に考慮しながら、エネルギー変革を推進していきます。今回のテーマである「刷新を促し、エネルギー変革を実現する」は、2024年にロッテルダムで開催された世界エネルギー大会のテーマ「エネルギーの再設計」をさらに発展させ、実際の行動へと移すものです。このテーマは、ビジョナリーな考えと実践的な取り組みを結びつけ、何十億もの人々にとってより良いエネルギー未来と健全な地球を実現するという強い意志を表しています。
サウジアラビアがこの世界的イベントの開催地に選ばれたことは、同国がエネルギー分野で果たしている重要な役割と、エネルギー変革の推進に向けた継続的な取り組みを象徴しています。また、サウジグリーンイニシアチブや中東グリーンイニシアチブといった先駆的なプロジェクトを通じて、クリーンエネルギー分野で革新的なソリューションを提供し、世界的な持続可能性の実現においてリーダーシップを発揮している点も強調されています。
サウジアラビア王国エネルギー大臣のアブドルアジズ・ビン・サルマン・アルサウド殿下は次のように述べています。「2026年にサウジアラビアで世界エネルギー大会を開催することは、エネルギー分野が現在、社会的・経済的に重要な変革と発展を遂げているこの時期において、非常に意義深いものです。世界エネルギー大会は、100年以上にわたり、世界中のエネルギー関係者を一堂に集め、意見や視点を交換することで、エネルギーシフトや変革を推進してきました。サウジアラビアは、このイベントを通じて、世界エネルギー大会の目標を達成するために全力を尽くし、『サウジ・ビジョン2030』とも合致するその目標を追求していきます。」
世界エネルギー会議の事務総長兼CEOであるアンジェラ・ウィルキンソン博士は、リヤドで開催される2026年の世界エネルギー大会のテーマについて、「エネルギー変革を成功に導くための今日の行動の効果に焦点を当てています。人類は歴史的なエネルギーの岐路に立っており、一つの方向性を選ぶのではなく、地理的に多様な道を進むための複数の選択肢が求められています」と述べています。
さらにウィルキンソン博士は、「私たちは考え方や測定基準、そして進むべき方向を見直す必要があります。社会は小さな改善からスタートし、地域ごとに異なるペースで変革的な成果へと進むことが可能です。世界エネルギー会議の革新的なモデルは、さまざまな地域、セクター、世代を超えたコミュニティが共通善を目指して協力し、具体的な行動を促すための包括的で世代を超えたリーダーシップ対話を生み出し、現代のエネルギー社会を築くことを目指しています」と付け加えました。
世界エネルギー大会について
100年以上にわたり、世界エネルギー大会は、エネルギーコミュニティの協力を通じて、インスピレーションを行動に変え、グローバルなエネルギー課題を形作ってきました。現在までに、200人以上の企業幹部、70人以上の閣僚、そして18,000人以上の国際的なエネルギー関係者が一堂に集まる、唯一無二の真のグローバルエネルギーイベントです。この大会は、政府間対話の最高レベルを実現し、あらゆる規模のビジネスやコミュニティをつなげて、より迅速で公平かつ広範囲にわたるエネルギー変革を推進するための架け橋となっています。詳細については、www.worldenergycongress.orgをご覧ください。
‘Inspiring Transformations, Delivering Transitions’ announced as theme for World Energy Congress 2026 in Riyadh | World Energy Council (世界エネルギー会議 プレスリリース原文・英語)