世界のエネルギーに関する情報を
タイムリーに発信
一般社団法人日本動力協会は、現在、100社余りの企業・団体の会員の皆さまに支えられて活動しています。内訳は、電力、ガス、石油、石炭、原子力をはじめとするエネルギー基幹産業はもとより、電機、鉄鋼、商社、建設、研究機関などを含め、わが国を代表する企業等の皆さまにメンバーになっていただいております。
本協会は、大英帝国博覧会を契機として大正13(1924)年に英国で設立された「世界動力会議」に端を発し、戦前に創設されました。
この会議に日本から参加した学者・技術者27名を中心に、わが国でも様々な立場からエネルギーに関する福祉の増進に資するための情報交換の必要性が検討され、昭和2(1927)年に日本動力協会が発足いたしました。
戦局の悪化に伴い、一時、解散を余儀なくされましたが、戦後、わが国の国際社会への復帰に合わせて、昭和25(1950)年12月、社団法人日本動力協会として、政府の認可を受け、再び発足いたしました。翌年には世界動力会議(現 世界エネルギー会議:World Energy Council)への加盟も承認されました。
こうした経緯から、本協会は、ロンドンに本部を置き世界百数十か国を会員とする世界エネルギー会議(WEC)日本国内委員会の事務局も務めています。
以降の本協会の歩みは、わが国の高度経済成長と並行して多くの会員企業・団体の皆さまに支えられ、創設時の理念である『エネルギーの開発及び利用に関する進歩発達を図る』ことを目的に、様々な活動を続けてまいりました。
2022年のロシアのウクライナ侵攻以降、エネルギー価格の高騰や需給ひっ迫など、エネルギー安全保障が一層重要なテーマとして浮かび上がっています。
一方、気候変動問題への対応として、2050年カーボン・ニュートラル宣言がなされるなか、国内外における各産業分野における脱炭素化への取り組みが活発化するなど、エネルギーの将来は、これまでにない新たな局面を迎えようとしています。
私自身、世界エネルギー会議の副会長に就任したこともあり、これらのネットワークも有効に活用しつつ、皆さまのお役に立てるような有意義かつタイムリーな情報発信に努めてまいります。
皆さまには、変わらぬご理解とご支援をお願い申し上げます。