世界エネルギー会議について
世界エネルギー会議(World Energy Council)について
世界エネルギー会議(World Energy Council)は、全世界から約100カ国が参加するあらゆる種類のエネルギーを扱う非営利、非政治的な組織です。1924年にWorld Power Conference(世界動力会議)として創設された当時は、電力産業界向けのものでしたが、1968年にWorld Energy Conference(世界エネルギー会議)、1990年にWorld Energy Council(世界エネルギー会議)に変更され、今日では、非政府組織・非営利組織の立場から、エネルギーに関する幅広い問題について、関係者が意見を交換することができる唯一の世界的機関として、エネルギー問題やエネルギー関連の重要な問題を研究、分析、討議し、社会および政策決定者に対して、意見や助言、勧告を国際的に提供しています。
世界エネルギー会議設立の目的は、人類の最大限の利益のためにエネルギーの持続可能な供給・利用を促進するためです。
世界エネルギー会議は非政治的組織です。政策決定主体としての政府は、しばしば、世界エネルギー会議の各国国内委員会と関係がありますが、政府の公式見解が世界エネルギー会議の中で、直接的に表明されるようなことはまったくありません。すべてを代表するのは、その国の主要なエネルギー関係者から構成される国内委員会であり、国内委員会は、各国の大学や財団などによるエネルギー研究機関、法人から、消費者、金融機関、建設・製造会社、個人や科学者、コンサルタントに至るまで幅広い会員から構成されています。
日本動力協会は、日本国内委員会を運営しており、世界エネルギー会議の大会に関わる日本側の窓口となっています。
出版物
現在、世界エネルギー会議(World Energy Council)では“Humanising Energy”をキャッチフレーズとして掲げており、エネルギー・トリレンマ(Energy Security, Energy Equity, Sustainability)を解決して、エネルギー変革を成し遂せることを志向しています。
世界大会について
世界エネルギー会議(World Energy Council)では、3 年ごとに世界大会を開催しています(2024年からは2年毎)。この大会には、5,000人規模のエネルギー関係者が世界中から集まり、その中には主催国の首相、大臣や周辺国の大臣なども含まれています。
世界エネルギー会議 世界大会
(World Energy Congress)
開催状況
- 第27回
2026年10月 リヤド(開催予定)
「テーマ未定」- 第26回
2024年4月 ロッテルダム
「人類と地球のためのエネルギー再設計」- 第25回
2022年10月 - サンクトペテルブルク大会
「人類繁栄を支えるエネルギー」
※露のウクライナ侵攻のため開催中止 - 第24回
2019年9月 アブダビ大会
「繁栄のためのエネルギー」- 第23回
2016年10月 イスタンブール大会
「新たな地平線を目指して~エネルギーの未来と革新」- 第22回
2013年10月 テグ大会
「エネルギーを確かなものに~明日へ向かって歩き出す時」- 第21回
2010年9月 モントリオール大会
「今こそグローバルチャレンジ:かけがえのない地球のためのエネルギーの選択」- 第20回
2007年11月 ローマ大会
「相互依存する世界におけるエネルギーの将来」- 第19回
2004年9月 シドニー大会
「持続可能性の追求─エネルギー産業の機会と挑戦」- 第18回
2001年10月 ブエノスアイレス大会
「エネルギー市場:新ミレニアムの課題-人々のためのエネルギー、平和のためのエネルギー-」- 第17回
1998年9月 ヒューストン大会
「エネルギーと技:来るべき千年に向けた世界の持続可能な発展のために」- 第16回
1995年10月 東京大会
「エネルギーと人類の将来―われわれは何を求められているか―」- 第15回
1992年9月 マドリード大会
「エネルギーと生活」- 第14回
1989年9月 モントリオール大会
「明日のエネルギー」- 第13回
1986年10月 カンヌ大会
「エネルギー・需要・今後の見通し」- 第12回
1983年9月 ニューデリー大会
「エネルギー・発展・生活の質」- 第11回
1980年9月 ミュンヘン
「私たちの政界のためのエネルギー」- 第10回
1977年9月 イスタンブール大会
「エネルギー資源の有効性とその合理的使用」- 第9回
1974年9月 デトロイト大会
「今後のエネルギー需要における経済・環境問題」- 第8回
1971年1月 ブカレスト大会
「複合利用の観点から見たエネルギー利用の改善」- 第7回
1971年1月 モスクワ大会(世界動力会議)
「世界のエネルギー資源と人類福祉のための利用」- 第6回
1962年10月 メルボルン大会
「変化しつつあるエネルギー構造」- 第5回
1956年6月 ウイーン大会(世界動力会議)
「最近の技術的および経済的進歩からみた世界のエネルギー資源」- 第4回
1950年7月 ロンドン大会(世界動力会議)
「世界の動力資源と動力の生産」
※第2次世界大戦のため不開催- 第3回
1936年9月 ワシントン大会(世界動力会議)
「国の動力・経済」- 第2回
1930年6月 ベルリン大会(世界動力会議)
「あらゆる見地からみた動力問題」- 第1回
1924年7月 ロンドン大会(世界動力会議)
「動力および燃料に関する世界資源の調査ならびにこれら資源の再有効利用」
パトロン・パートナー制度について
世界エネルギー会議(World Energy Council)のエネルギー変革を目指す諸活動を長期的に支援していただける後援者(パトロン)やパートナーを随時募集しています。パトロンやパートナーには世界エネルギー会議の有する世界的なネットワークへのアクセス等の特典があります。
FELについて
世界エネルギー会議(World Energy Council)はFuture Energy Leaders(FEL)プログラムを通じてエネルギーの将来を担うリーダーを育成しています。このプログラムに参加を希望する顕著で有望な若年プロフェッショナルを随時募集しています。